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21/10/24 菊の舞台はあの日と同じ青空

菊花賞、クラシック三冠最後のレース。
昨年デビューした新馬達だけで争う、最後の菊の冠を狙う戦い。
彼らにとって初めてになる3000mという長距離で争われる、クラシックの大一番が開かれました。

そして、その菊の舞台を制したのは、クラシック二冠を獲得し、多くの産駒を排出し、先日亡くなったばかりのドゥラメンテを父に持つタイトルホルダー。奇しくも父が届かなかった唯一の菊の冠を手にし、更に騎乗していたのは98年の菊花賞でセイウンスカイに乗っていた横山典弘を父に持つ横山武史騎手。
怒涛の大逃げと、中盤での見事なペース配分から最終直線で駆け抜けるという、まさにあの日父が駆け抜けた物を再現するかのような走りで今日の菊花賞を勝ちました。

いや~こんなによく出来た話ってあります?
都合のいい物語ってよく存在するけど、現実ってそれを結構簡単に上回ってきやがるな、と改めて思う次第。
こういうのがあるから競馬見続けるって人が沢山いるんだろうなと思わせられる、凄いレースでした。

僕が応援してたヴァイスメテオールとアサマノイタズラは残念ながら掲示板外という有様ではあったのでまぁ懐が寒くはなりましたが、凄いレースを見せてくれました。満足感が高い。
勿論98年の菊花賞なんて僕は見てないので(当時小学生だったか?)、語り継がれた物語に被せるように今回のレースを語るしかできないんですけど、こんなに良く出来た話があるもんだなあと。自分で小説書く際も「都合が良すぎるのでは?」とか考えるだけ無駄だなって思いました。だって現実がこんなに理想を超えてくるんだもの。

競馬は馬の血統のスポーツだとは言われますが、騎手もまた二代、三代と続く血統のスポーツです。
その中で勿論特別に輝けるのが一握りと考えると、厳しい世界だなあとは思わされます。
特に父が素晴らしい人であればあるほど、息子というのは重圧に苛まされるものだと思います。

だからこそ、今日の武史騎手の騎乗がより輝いて見えたんだと思います。
それは本人の努力の賜物であるし、タイトルホルダーと心を通わせた結果なのは間違いないでしょう。
そうした物語が僕達を震わせ、また次の戦いへ胸を躍らせるのかもしれません。

改めてタイトルホルダーと横山武史騎手、本当におめでとうございます!
次も素晴らしい走りを期待しております。春天辺りでまたこの大逃げを見れたら良いですね。

来週は秋の天皇賞ですね。僕的にはワールドプレミアを応援したいんだけど、前年のクラシック三冠馬コントレイルと今年の皐月賞馬エフフォーリア、そして5歳世代最強牝馬グランアレグリアという魔境の集う戦いとなるようです。こっちはこっちで凄え見ごたえになりそう。
個人的には実力がありながらまだ重賞未勝利であるカレンブーケドールちゃんにも期待を寄せたいところ。古馬が交じるとまだまだ知識として知らないことは多いですが、どの馬、騎手にも頑張って欲しいですね。

 

ところで今日推し騎手の坂井瑠星くんが新潟に居るの知らなくて最終レースにぶっこむのを忘れてました。こういう時に限ってしかも勝っちゃうのよな! 昨日は東京でレースしてたじゃないですか! 騎手も毎週色んな場所に移動して全力で馬に乗って動かすの本当に大変な職業だよなあ…