感想

22/03/26 【感想】鋼の錬金術師実写版

アサマノイタズラくんは残念だったけどパンサラッサは勝てました。
今年の子たちも海外で大暴れしてくれるんだろうか。
っていうかもう深夜になるとみんなが海外の競馬を見てるTLになるの何か凄すぎない? 一年前とフォローしてる人の顔ぶれ変わってないはずなんだけどTwitterおかしくなったの???

さてまあそんな話はさておいて。
今日は友人であるシラス.さんと実写版の鋼の錬金術師(2017年上映)を見ました。

 

https://twitter.com/Sirasu16/status/1507689159850266627
 

僕はこう、この年齢のオタクにしては珍しく鋼の錬金術師を通ってきてない人間でして。
面白い面白いと周りからはよく言われるんだけど、そういうものほど触れない天の邪鬼なタイプでした。今思うと損してる人生送ってきてんなと思う。流行に乗るの楽しいのにね。でもポルノグラフィティは好きだからメリッサはよく歌ってました。
というわけでよりによって僕の初ハガレンがこれになるわけです。どうなんだろうね!

 

【ここからは実写版鋼の錬金術師に関するネタバレが含まれます】

 

 

 

  

何というか…展開が、展開が早い!
説明が必要なシーンの説明が足りなくて、説明が要らないシーンはやたらまったりしてる印象があるんですよね…エドってこんなに弱くていいの? 一応鋼の錬金術師って異名を持ってるほどの錬金術師なんじゃないの?
最強系とかの主人公ではないと思うので戦闘で苦戦する事はダメじゃないと思うんですけど、だからといってなんか弱すぎる気がするんだよな…バトル系の作品で主人公が弱いのあんまり見てて気持ちよくないんだよな…しかも大佐がとにかく無体なまでに強いし…なんであの人致命傷を負ってるのに割とピンピンしてんだ…

そして展開が遅い割に、なんか人が死ぬシーンは妙にゆったりしてます。
綿密な炎上描写であったり殺傷する直前が妙に長かったり。倒れ込むまでのシーンに妙な間があったり。巻きたいのか巻きたくないのかはっきりしなさい!
シーン全体が圧縮されてるので、感動させたいようなシーンでもそれまでの空気から急に繋がっていく感じがあってあまり泣きづらい…泣かせようとしてるのは伝わってくるんだけど…

あと、正直この映画で一番きついとこなんですが…コスプレ感が凄い!
エド役の山田涼介に始まり、ウィンリィ役の本田翼といい、基本的に顔立ちがどう見てもアジア人のそれなので「鋼の錬金術師」っていう風に見るのが無理です! ロイ大佐は黒髪であっさりした顔立ちだから日本人キャストでも大丈夫かなって思ったんだけど思った以上にディーン・フジオカ氏の顔立ちが濃すぎてどう切り取ってもディーン・フジオカでしかないんだよなあ! これに関してはヒューズ中佐を演じる佐藤隆太がメチャクチャ解りやすいと思います。ヒューズ中佐の家で飯食ってるシーンだけ見せられたらハガレンの映画って感じるの絶対無理だよ! 役者がどれだけいい演技をしても、「日本人だよなあ…」って気持ちが混じっちゃうともうハガレンとして見れないのです。
國村隼のアップのシーンとか映されると「極道映画でも見てんのか俺…?」って気持ちにしかなりません。そもそも役者が全員日本人なのに鋼の錬金術師のキャストを当てはめることに無理がある。邦画ってこういう事するよねテラフォーマーズの実写映画でも思ったけどさ!
もう僕は邦画仕草でエドとウィンリィがいつキスするのかと戦々恐々でした。

とまあとりあえず悪いところを連ねてきましたが、それなりにいいところ。
アルフォンスの造形が凄く良かったです。鎧を上手く3DCGで使っていて、この再現だけで滅茶苦茶金かかってんだろうなあって雰囲気。それでいてよく動くしアルの可愛らしさみたいなのも残っててこれはかなり評価高いです。
それと、世界観の表現も見事だなあって思いました。汽車の走るロケーションの外国感(実際に海外で撮影してる筈なんですけど)がよく出てて、これからの旅の始まりみたいなのを感じさせる雰囲気作りが凄く見事です。あとタッカーさんのおうちとかに揃ってるファンタジーの錬金術師感というか。風景の小物に対する妥協のなさみたいなのは要所要所感じられて、「鋼の錬金術師の雰囲気を作ろう」という努力は感じられました。
問題はどこまで雰囲気を作ってもキャストの顔が映った瞬間「あっ日本の映画なんだ…」ってなっちゃうのが本当にもったいない。何というか定期的にハガレンの世界から日本に引き戻されちゃうんですよね。没入できんのよ! ハガレンと邦画を反復横飛びしてる、ってのが正しい表現だと思います。

総合して言うと、クソ映画と罵るほどのものではないかなあと。でもこれは多分僕がハガレンを未履修だからそこまで怒りとかが湧いてないってのもあるんだろうなあと思います。多分完全履修済みだとそれなりに怒りが出てきそう。
簡単に評すると、戻した映画だったなと思います。映画ってやっぱり劇場で見るものなので、どれだけその世界観に没入できるかってのが凄く大事だと思うので、それを「あぁこれはやっぱり作ったものなんだなあ」って途中で思わせちゃうと手落ちになってしまう。どうしてもエドがエドのコスプレをした山田涼介にしか見えないので、そういう所がキツイなあっていう。演者の皆さんは全力でやりきっていたと思うのでこればっかりは企画段階での問題だと思いますけどね。
そんな感じで2017年実写鋼の錬金術師の感想でした。

とりあえず実写鋼の錬金術師、5月と6月に完結編やるらしいです! すげえな! ちゃんと完結するんだ!って気持ちでいっぱいです。5年前の映画掘り起こして完結させてちゃんと回収できる目処が経ったんだろうか…それが出来るならジョジョ4部もなんとかなりませんかね…承太郎が無理か…
今回出来た縁というのもありますし、折角だから映画館に完結編を観に行こうかな。最近は映画館もようやく行きやすくなった感じありますしね。

あと純粋にハガレンをちゃんと読もうかな、って思いました。きっかけは何だって大丈夫。
電子書籍で揃えたら一万円ぐらいでなんとかなるかしら。今月厳しいから来月かな…でも早く読みたい気持ちはありますね。